●私の本館blog「arinco's kitchen」に、チョコレートの話を書いたのは、たまたま2月13日だった。その時ハタと我が同僚君に...義理?いや応援!チョコを翌14日バレンタインディに贈り...「お返しにミニカーせしめちゃお!」という下心を抱いたのだった。で当日...忘れそうになりながら...義理?ギリチョン23時過ぎにコンビニでゲットした「ストレス解消チョコ」なる怪しいものを押しつけた。
●ヤツは最近、不規則労働でキツイ日々、3日連続夜中の現場とか...お疲れ気味。思いがけず、昨夜は午後10時過ぎ...普通にご帰館、何と!おみやげのお持ち帰り。 ●?おや?...私はバレンタインのこと忘れてたけど...「え?ひょっとして?これホワイトディの...?」「うん...」。おやま!うれし!義理ガタい同僚君!ありがとう!。ちゃんと私のツボを押さえたチョイス!。そうそう!こういうのが好きなんだ。特に「働く車」細かい細工のトミカ。ん?お値段シール付きなのはご愛嬌...確かにビックカメラはトミカの品揃え豊富で、おまけに安い。昨日の3台(下↓)のうち、一番好きなのは真ん中の KOMATSU MOTOR GRADER...渋い。レスキューcarはブームが動くし、トラ公は後ろのパネルが開き前後車体着脱可...。どれも刺激的なのが揃っている。 ●トミカの車も時代によって廃盤になるものが多い。最近...オークションや中古品玩具のお店でミニカーをよく見かけるが、何故かしらこの屋台車...比較的高値である。 ●男の子のいる家なら、多少ならずとも...トミカのお世話になって...坊や達は育つのだろう。ところがウチは二人姉妹...おまけにトミカの歴史は35年とか。ん?35年前ったら、私は化粧して遊び始めたお年頃...道理で馴染みが無かったはず...同様に縁がなかった玩具にLEGOがある...もう少し遅くに生まれてきたかったものだ...無念!。 ●そんなこんなで、よい歳になって付き合い始めた玩具のミニカー。気がつけば相当数が集まっているが、働く自動車やレジャーカーなどに集中、コレクションに偏りがある。私が好きなのはトミカだけに限定しないが、あくまでも頑丈な玩具で、大人のマニア様向けの精巧な高級品ではない。数百円の頑張りが愛おしい...手のひらに握る幸せ。 #
by arinco22
| 2006-03-18 15:36
| 好
●no.3「銚子への日帰り旅1」の記事からすっかり間が空いてしまったが、昨年末12月4日、私は千葉駅発銚子行き、青とクリーム色の鈍行列車での行程を選んだのだった。第一の目的地である猿田は終点の銚子から2駅手前、特急は停車しないと予想し、そんな理由からの各駅停車の旅だった。
私は声を掛けてみた。(↑青いジャンパー姿の人) ●この総武本線・銚子行き特急「しおさい」は、 昨年12月のダイヤ改正で、 いわゆるエル特急と呼ばれたタイプの 国鉄型183系車両が12月9日で房総特急から引退、 「今日は、その最後の週末、撮影に来たのですよ」 と教えてくれた。 国鉄型183系は1972年から33年間...働いてきたのか。 ●そうだったのか!と、小雨模様とはいえ、こんな場面に遭遇した幸運を、私は感じた。特急列車の撮影のためには、各駅停車の途中駅で待避し、通過待ちの間に、追い越されたり向こうからすれ違って通り抜ける「しおさい」を狙うのだな。撮影に夢中になる部隊に混じり、私も便乗して、小さなカメラをポケットから取り出した。 ●予定通り、猿田駅で途中下車して猿田神社に行き帰り、 つごう二回、猿田駅(左)で乗り降りしたことになる。 特に二度目の、猿田から銚子行きの電車を待つ時間が、 たっぷりあった。 ●銚子方向からやって来る、東京行き上り特急。 千葉方向からやって来る、銚子行き下り特急。 すでに終点銚子間近の駅で、私の目の前に停車してくれた「しおさい」。 ここからの二駅だけ、思いがけず、↓この「しおさい」に乗ることができた。 12月10日、総武本線の特急「しおさい」は...E255系とE257系車両に...一新された。 #
by arinco22
| 2006-03-08 06:50
| 行
●バッハの無伴奏チェロ組曲は、極東の島に暮らしていてさえ、第一番冒頭の前奏曲を聴けば、誰でもが「あぁ、これ知ってる」という曲だ。CMでよく流れていて、最近では再春館製薬が使っているのに気付いた。この「チェロ独奏のための六つの組曲」(J.S.BACH)の楽譜は、ある港町の古い楽譜屋で、13歳のPablo Casals=パブロ・カザルス(スペイン・1876-1973)が、偶然に発見したそうだ。山と積まれた束の中に紛れ、黄ばんで触れると今にもぼろぼろになりそうだったという。
●以前から私は、この全曲(no.1-6)のCDが欲しいと思っていた。しかし、第一希望のロストロポービッチ演奏のCDは絶版なのか、簡単には手に入りそうにもなかった。一方、最近になって、クラッシック音楽にあまり関心を示さなかった我が同僚が、「この曲が好き」と言い出した。i Tuneで「僕が聞きたいのはどれなのか」と試聴している。演奏者によって印象が違うと感じたようだ。同僚の好みはミッシャ・マイスキーかと、手始めに1・3・5番の収録された1999年版を手に入れた。つられた私も簡単に宗旨替え、マイスキーって格好いいな!という単純な動機だった。 左... Mischa Maisky 1999年録音 CELLO SUITES nos.1,3,5. 右... THE BEST OF Yo-Yo Ma アルバム中 1・12曲目に 一部収録 ●早速、手元にあったヨーヨー・マのベストアルバムの第一番プレリュードとも聴き比べをしてみた。どちらも素晴らしいのだが、同僚は「これと違う!」と訴える。マイスキーはもう一枚、このアルバムより10年前?に同じ曲を録音したものがあるらしい。どうやら同僚が試聴したのは古い録音、それが良かったらしいが、それは相当本気で探さないと容易には手に入らないかもしれない。同じ演奏者でも10年もあれば解釈や世界が変わって当然ではあるが、もっとゆっくり情緒的なプレリュードを期待していたようだ。マイスキーの1999年版の第一番プレリュードはテンポが速くクール、ある意味で現代的な印象である。1,3,5番の全体を聴く限り、私には、第一番プレリュードが速いのは新しい感覚として納得できた。 ●ちょうどその頃、出会い頭、偶然にもロストロポービッチの全曲DVDと遭遇した。え?DVD?とは思ったが、演奏する姿が見られるのも良いと感じて手に入れた。各曲の間に語りが入っていて、それが楽しい、運が良かった。いかにも実直で揺るぎない演奏を目と耳で大いに楽しんでいた。 左... Mstislav Rostropovich 1991年録音 Bach Cello Suites 右... PABLO CASALS J.S.BACH CELLO SUITES ●このロストロポービッチのDVDでは、カザルスとの出会いや交流のエピソードが語られた部分があった。カザルスが、ホテルの自室にロストロポービッチを招き、この曲を演奏してくれた時の話だ。ロストロポービッチをベッドに座らせ、楽器を抱えたカザルスは、最初のフレーズを弾き、次のフレーズ、また次のフレーズ、フレーズごとにロストロポービッチの表情と対話しながら演奏をしたと言う。何て素晴らしい光景だろうと想像した。 ●そして、迷わずカザルスの演奏したアルバムを探すことにした。しかし、カザルスのCDとなると今あるのか、あっても音は大丈夫だろうか。ところが、意外にも簡単に目の前に現れたカザルス盤。6曲の録音は、70年近く前の1937-1939年に行われているが、スピリッツがこぼれんばかりのものである。説明を聞きながら、古色に染まった演奏を最初に聴いた時、同僚君の表情に、さすがに得体の知れない笑みが浮かんだ。でも、ロストロポービッチが語るエピソードを知り、昔、晩年のカザルスが国連ホールで「鳥の歌」を演奏した、その時にテレビ放映された光景が脳裏に焼き付いている私には、故郷に帰ったような懐かしさがこみ上げてきた。 ●最後にあげるのは、この曲のCDを探し続けていた時に、終始気になって仕方がなかった右の日本人チェロ奏者・鈴木秀美さんのアルバムだ。この人、雰囲気あるなぁ...。同僚には「もういい加減に」と諫められたが、私の中に棲むメフィストフェレスの「今聴かないとお前は明日生きていないかも知れない」という囁きに負けた。負けて良かった。 ●上の4人のように、世界中に名前が通っているのかどうか、東洋の...日本人の演奏家。私はこの演奏家の名前を知らなかった。またもやビジュアルからではあったが、素敵な風貌だし、録音(2004年10-11月)場所も秩父ミューズパークと興味が増すばかりだった。そして、驚いた。好き嫌いは個人のものだから、どうこうは言えないが、低音の響きが私にはとても好みに合っている。落ち着いたふくよかな音楽や世界の作り方も素晴らしい。どうしようもなく惹きつけられた...そのインスピレーションを信じたのが幸運だった。ついでながら、同僚もこのアルバムが気に入ったらしい、愉快だ。 ●今、一日に一度は、いずれかの「チェロ独奏のための六つの組曲」を聴く日々である。 #
by arinco22
| 2006-03-03 19:52
| 聴
●no.6とno.7で編んだベスト、腕が自由に動かせて快適、着ていても楽しい。一度始めると止まらない編み編み症候群。最初の二着、アランの模様編みをベースにしたものと違い、次に手がけたのは黒と白のネップの混ざったグレイの渋い糸。これを活かすにはメリヤス地のダダ編みしかない。作りも至ってシンプルで前あきのかぶりもの。メリヤス編みは退屈でつまらないから、前立てを長目にしてボタンで遊ぶしかないな、最初に糸を選んだ時からの企みだった。太めの糸なので目数も少ない。オリンピックを見ながらあっという間に本体ができあがった。袖を編まなくてよい分よけいに早い。
●手持ちのボタンも持ち込んで、イクスピアリのla droguerie = ラ・ドログリー(本店パリ・日本国内8店舗)に出掛けて、色んなボタンを置いて考えてみた。最初はグレイと赤でまとめようかと思っていたのだが、こうしてみるとボタンによって全く違う個性・表情を見せてくれるから面白い。売り場の人と一緒になって、色々楽しんでみた。いや、遊びすぎた。 ●そうこうする内に、個性的ではありながら日頃の服装と合わせやすいものに...と落ち着いたのが馬の玩具ボタン。大小や色の違いを微妙に組み合わせて計11個。オマケの1個は背中の首根っこにアクセントとしてポチッと付けてみた。色味は地味だけど、遊びがあって、まず満足。お馬さん達に飽きたら、ボタンを変えると、また新鮮な感覚で楽しめる。プレーンな形や編み地も悪くない。 ●今回のグレイの糸シリーズにはあと何色かあって、秘かに紺系を狙っているのだが、混ざりネップの色がオレンジや白など明るいので、それを如何に使いこなそうかと思案中。イメージが固まってからゆっくり糸を買うことにしよう。新春からのベスト連続制作も、この三着目で一段落となるか?。 #
by arinco22
| 2006-02-27 08:40
| 造
●私の読書遍歴といって、取り立てて語る程のものではないが、あまり本好きでもなかった子供時代の読書は「シートン動物記」や「ドリトル先生」でひとまず終わったかと思う。童話以後で明確に記憶に残っている最初の本は、小学校6年の時に両親の書架から大人臭いタイトルに惹かれて取り上げた「死よ驕るなかれ」(ジョン.ガンサー 中野 好夫,矢川 徳光 訳 岩波新書青版)であった。中学一年の頃、宿題や試験勉強なんてどうでもよいと、机に隠して読みふけったのは、いささか時代がかっているが、文庫本の「路傍の石(山本有三)」「次郎物語(下村湖人)」「二十四の瞳(壺井栄)」あたりからだった。
●その頃、文庫本の世界に入り込んだ私を見た父が、何を思ったか「この本はエエで」と言って、わざわざ買って来てくれた文庫本があった。シュトルムの「みずうみ」である。ドイツ作家の短編集だが、およそ父のイメージとはかけ離れているかに感じられる繊細でロマンチックな若い恋心や、遠い国ドイツの風景が見えるような美しい物語であった。 ●当時の私にはピンと来る...または魂が打ち震えるという物語ではなかったが、時々父が「エイろう?」と、土佐弁で問うて来た時には首を縦に振っておくことにしていた。親爺が娘に初めて買ってくれた文庫本、あの時の父の気持ちが、今なら少し理解できるような気もする。この贈り物は、自分が父親らしい何かをした...おれの趣味を伝えたいという気持ちなんだな...その記憶として刻印されている。今もこの本は手元にある。私の文庫本との付き合いの記念碑のように。12歳をスタートラインに、文庫本には随分お世話になった。学生時代には、行きつけの書店さんに日参しての本漁り、挙げ句の果てに店番すらしたことがある。 ●岩波文庫の★ひとつが50円で、★★だと100円というのは、いつ頃まで続いていたのだろうか。今時の人に、★一個がね...などと言う話をしてもポカンとしてる。こんな話を持ち出そうものなら、最早、自分が墓穴を掘っているような気がする。時代は変わった。 ●最近ではカラー写真満載の文庫サイズの本など、うっかりすると1000円を軽く超えるようなものもある。でも薄手のものは300円前後からのようだ。数ヶ月に一度の小波、数年に一度の大波、本の虫が空腹を訴える。今時の文庫本のコーナーには食指の動く本が驚くほど少ない。余程の売れ筋か新刊は山とあるのに。昔、読み損ねて、今さら読みたい本は、大型書店かネット注文という時代になってしまった。ちょっともどかしい。 #
by arinco22
| 2006-02-25 03:15
| 思
|
カテゴリ
このブログは...
につぐ arincoの2nd blog ******* 内容も...海山...雑多 ひたすら...地味に...渋く どうか...期待せずに 覗いてやって下さい m(_ _)m お気に入りブログ
最新のトラックバック
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||